刃と刃がぶつかり高い音が住宅街に響く。

「光と闇が逆」

相手が答えた。全く意味がわからない。

「どういうことだ?」

「私が言えるのはそれだけ」

その瞬間剣を押され俺がよろめいたときに素早く腕を掴まれ腹に蹴りを入れられた。

「ぐふっ…」

「私はこの世界と愛するものを守る!」

「い、意味わかんねぇよ…いってえな!」

俺はしゃがんだ状態から左手を軸に右足で相手の脚を蹴る。

ベチンッっと音が鳴り相手は床に倒れるがすぐに立ち上がった。

相手はすかさず俺に向けて剣を振り下ろす。

俺の剣の上に相手の剣がのり、相手は自分の剣を足で押さえ付ける。

最後に銃器を腰から取り出す。

「説得の仕様がないわ。動いたら殺すわよ。」

「ちっ…」

感服だな…。俺はどうしてこんなに弱いのだろうか?

「そのまま剣を離し、手を挙げなさい」

俺は言う通り剣を手から離し、手を上に挙げた。

相手は俺の地面に突き刺さった剣を引き抜いた。

「何故俺を何処かに連れていく必要があるんだ?」

「それに答える必要はないわ。」

「はぁ?!」

ガチンと金属音が響いて俺の両手は拘束された。

「貴方はただついてくればいいの」

そう言い終えると同時に相手の銃器が手から跳びはねた。

「薫!」

声は屋根上から聞こえた。

「離れろぉぉぉ!」

屋根の上から短剣を構えて落ちてくるマリアが見えた。

「マリア!」

「貴方に用はない!!」


相手は声を荒げ剣を構えた。