「はああああ!」

ズシャン――――


頭上から叫び声が響きそして俺を掴んでいた妖魔の腕が体と離れた。
血飛沫が俺のシャツを汚し地面に血溜まりを作る。

「妖魔に捕まるなんてダサいわ。」

頭上から降りてきたのは俺を森で襲った道化だった。だが面の模様が星型だった

「お前…何故俺を助ける?」

俺は力が無くなった妖魔の手から抜け出した。

妖魔は2匹とも腕を斬られもがき俺は2匹の頭をはねてとどめをさす。

兵士はすでに息をしていなかった。

死体は静かに倒れ動くことはなかった。

「あなたがこちら側の人間になると思って助けたのよ」


相手は剣を鞘にしまい俺に向き直った。
何処かで聞いたような声、友人のような…そんな印象を与える。


「この前は俺を殺そうとしたのにか?」

「あれは私の仲間が勝手にやったこと。仲間が無礼なことして申し訳なかったわ。」

「お前達は何者なんだ?」

「私達?私達は復讐劇の舞台役者ってとこかしら?」

「やはりお前たちがロキ=ロレッタの封印を解き、そして皇紀、水希も襲ったんだな!」

「ええ。その通りよ。私たちがロキを助けたの。3年の時を経て、復讐を成し遂げるのよ!私たちはあいつを殺せればそれでいい!私たちの憎しみは治まることなんてないわ!」

「復讐?憎しみ?それはこちらのセリフだ」

俺が睨みつけると道化はにこりと笑う。

「古都薫、あなたを迎えにきた、だから大人しく私についてきなさい」

「迎え?冗談はよせよ。俺は騎士だぜ?誰が敵にほいほいついていくかよ」

「…まぁいいわ。四肢を切り落としてでも連れて行くから」


相手は鞘から再び剣を引き抜くと俺に向かって一目散に走ってきた。


「ちっ…!なんだよ!」

カキン――――


「あいつを、殺、すって誰だ、よ!」

剣を圧す力が…くそ、こいつ強い!

ガチンッギイィィィィ


「誰でしょうね、くすくす」

「むかつくやつだ、なッ!」

思い切り力を加え剣を圧しのけた。

相手が微かによろめいた瞬間に次の攻撃を加える。