「久しぶりの城下街の任務だ」


街はすっかり暗くなり、人が歩いてる様子はない。臆病な兵士がたまにうろちょろしてるだけだった。


ピピッ…ピピッ


通信機から音が流れて俺はスイッチを入れた。


「依頼が入りました。東ベルル通り3-7にて妖魔が出現。」

「8、了解」

蓮からの情報をもとに脇道に入り東へ向かう。

「ベルル通りに入ってそこを北に…」


突き当たりを左に曲がると妖魔が兵士を食い殺す寸前だった。


「うあぁぁぁ!」

兵士は雄叫びをあげる。

鞘から剣を抜き妖魔に切り掛かろうとすると、妖魔は兵士を盾に使い、自分は後ろに隠れた。


兵士を横目に剣を縦に振るが当たらない…!

「鈍イナ!ソンナンジャ俺ヲ殺セネェヨ!」


妖魔は手に力を入れて兵士の肉体を砕こうとしている。

兵士は苦しさに叫びはじめた。

このままじゃ兵士は死んでしまう!

「オ前ハ、美味シイ?」

「しまった…っ!」

すでに遅かった。

俺の体は妖魔に捕まり顔の近くに上げられた。

「完璧ダロ?妖力ヲ消ス、力!オ前モ潰シテカラ食ベテヤル!」

「離せ!くそっ…!」

ぎりぎりと腕に力が入ってきた。
痛い…苦しい!
兵士はもう泡を吹いている…死んだか?
腕まで捕まっているから身動きが取れない…
くそ…どうやったら抜け出せる?!


苦しくて頭も回らなくなってきたな…