__懐かしいな。

「まさか担当の人がお前だったとはなぁ、久しぶりだな。」

薫たちと別れ、廊下を突き進むと見慣れた人物が廊下の真ん中に立ちふさがっていた。

昔と変わらない。

この口の悪さ。いつもの紺色のジャージ。手には竹刀。

「久しぶり。ベネッタ先生、いつも通りだな。卒業したときから変わっていない。」

「まぁな。これが俺のスタイルだからな」

はっははと大きく口を開けて笑った後、闘技場の扉を勢いよく開けて中に入っていく。
俺もそれに続く。

この登場の仕方もベネッタ先生特有だったな。

「よーし、全員いるな。今日は特別ゲストだ。本物の騎士を呼んできた。しかもこの学校出身者でもある。つまりお前らの先輩に値する。たくさん学べ!」

「久遠といいます。お手柔らかに」

「おい、誰か久遠と手合わせしたいやついるかー?」

目の前の生徒は俺とかかわりたくないのか目を合わせようとしないどころか、名乗りもしてこなかった。

「因みに、お前達馬鹿にしてるみたいだけどな、こんな髪の毛しといてこいつ本当に強いぞ。この中じゃ誰にもこいつに傷つけることなんか出来ないと思うぞ。」

「おい。こんな髪ってなんだよ!」

ベネッタ先生はまた大きな口を開いて笑っている。

この先生は本当に…

「俺が相手する。」

一人の青年が名乗りを上げた。

「おー。クロノ。やってみろ。お前でも多分無理だろうけどなー。」

「先生、挑発しすぎ。」

「そのほうがおもしれーからだよ」

にやっと不気味な笑いを浮かべてからベネッタは審判の位置に移動して俺はクロノという青年の前に移動をする。



「では、始め!!!」