___あれから随分経った。未だにリオの行方はわからない。

もう既に死んでいるのか、はたまた、生きて何処かの国で暮らしているのか。

あの子のことだ、

え?行方不明だったの?私が?かおちゃん冗談きついなーっ。

とか言いながら、目の前に現れそうだ。

きらりと光るブレスレット。

俺は、強くなれたのだろうか?



「この野郎おおおお!!!」

「野郎じゃねぇよ!」

思いっきり回し蹴りを食らわすと、グルンと凄い勢いで男は回転して地面に落ちた。

「次ぃっ!!」

「薫先生…もう生徒が…」

亜紀先生が側で苦笑いをしている。

周りを見ても起き上がっている生徒はおらず、力尽きているものか、息が上がって動けないものか。


やりきった。

と1人で満足をした。

「これぐらいで力尽きているようじゃ、まだ卒業しないほうがいいな。任務について1日と持たない。すぐに死ぬな。」

数人が歯を食いしばって悔しそうに起き上がる。

「お前らが俺ら騎士団に文句を言うのは別に構わねぇ。でも言うならな、てめーらが俺らの上に立って國民全てを守ってから言えよ!!!國民1人も助けることが出来ねぇ餓鬼が何ぬかしてんだよ!そんなに兵士団は偉いのか?そんなに兵士団は強いのか?だったら俺に傷をつけろよ!傷もつけれない弱いものが兵士団に入団できるわけねーだろ!!」

と、俺が叫ぶと、周りのやつはぽかんと口を開ける。

キッっと強く睨みつけると、後ろに下がった。

「皆さん。薫さんの言うとおりですよ。体をはって國を守っているのは兵士団だけではなく騎士団の方々も守っているのです。騎士団だからといって、遠ざけるのはよくありません。少しは頭が冷えましたか?」

生徒は口を紡ぎ何も答えなかったが、明らかに悔しそうに顔を歪めている。

「俺は兵士団の態度が嫌いだ。自分達が1番上だとでも言うかのように、偉そうにするのがな。でも、俺は兵士団がいらないとは思わない。兵士団は兵士団の仕事がある。俺らは俺らの仕事がある。それぞれ目的は一緒なんだ。敵視というのはある時はいいものになり、ある時は悪いものになる。俺たちは、いい敵視が出来るといいな。」


「…ちくしょー」

かつて、俺を差別していた男の子は、涙を流しながら悔しそうに地面を叩いていた。

きっと次会う時はいいライバルになってそうだ。

その時、終礼のチャイムがなった。