「今日は小等部中等部高等部にそれぞれ1人づつ先生をして頂きます」

「清君、貴方は高等部で古都君は…中等部に。そして小等部を霜崎さんよろしくお願いします。」

「わかりました」

代表して清が応える。

中等部か…

俺は肩にずしりと重い石が乗ったように体が重くなる。

しばらく歩くと、廊下の前に眼鏡をかけ、さほど身長がない男の人が立っていた。

懐かしい…西先生だ。
変わってないな、あの無愛想な顔。

「ここが小等部です。担当は西先生です。」

「よろしくお願いします」

西先生が一礼し水希も同じく一礼をした。

「2人とも久しぶりですね。立派な騎士になって…」

西先生は俺と清を見て言った。

西先生は俺たち騎士科の教科担当の先生だ。

「西先生。お久しぶりです。元気そうですね」

「立ち話は講義が終わってからにしましょう。さあ、中等部は隣の校舎です」

学長がそう言って、会話の途中でそそくさと廊下を歩くため俺と清は水希や西先生に手を軽くあげて学長についていく。

そしてすぐ近くの渡り廊下を渡った。

渡りきったところに今度はショートヘアをパーマでほわっとさせた女の人が立っていた。いかにも清純派だ。

俺が卒業したあとの先生か?

「こちらは亜希先生です」

「よろしくお願いします。バレット先生」

「亜希先生、バレット=アリアさんは今日は都合で来れず代わりに古都薫先生がいらっしゃって下さった。」

「まぁ!失礼しました!改めてよろしくお願いします。古都先生」

「役に立てるかわかりませんがよろしくお願いします」

そう挨拶し終わっても学園長は動き出さず、亜希先生と目線をあわす。
亜希先生は苦笑いを浮かべて俺の顔を見た。

「では、行きましょう。」

そう言ってさらに奥にある高等部へ学長と清は向かった。

「古都先生、始めにご注意なんですが…私のクラスは問題児クラスというか…」

亜希先生はうーんと唸りながら頭を抱えている。

「騎士に対してのイメージを悪く思ってる生徒がいるんです…ご無礼をかけてしまうかもしれません、先に謝らせていただきます」

そういって丁寧に頭を下げる。

「大丈夫です。学生時代で慣れてますから」

「学生…?ではお願いします」

亜希先生が扉を開けて闘技場に入った。
俺は外で待機していたが、亜希先生が俺の紹介をした瞬間闘技場がざわめいた。

さ、行きますか。

俺は闘技場へ踏み出した。