「はよ。薫」

清が俺の目の前の席にご飯をおき、俺に挨拶をする。

清が近づいてきたのに気づかなかった。

「朝からぼーっとしてどうかしたのか?」

清はこうゆう些細なことにすぐ気がつく。こうゆうときは清に話すと楽になることが多い。

「ん…ちょっと夢がな。」

「夢?あの夢か?」

あの夢は学生の頃からよく見ていた。
見始めたのは学生の頃から。

最初は誰かを呼ぶ声がするだけ。あとは真っ白な世界だったが…


「あの夢を見たときはお前いつも泣いてたな。」

「なんでだろうな?ただ誰かを呼ぶ声がするだけだったのに。」

「それは誰か覚えてないのか?」

「覚えてない。でも…最近は、他の人物も出てくるようになったんだ。」


「どうゆうこと?」

「なんだか俺は何処かに隔離されているらしい。白い部屋でまるで病室のようなとこ。足が重くてまともにベッドから動けないんだ。でもある時間をただひたすらに待ち続けている。」

「ある時間?」

「俺が呼ぶ人物との面会…だと思う。」

「普段は隔離されてるけど、その一定の時間になると面会が出来るのか。」

「普段は、注射とか検査漬けの毎日だけれど、その人物に会うために俺はただ生きているって感じかな…」

「変な夢だな」

「確かにな。でも起きたときにはいつも俺は泣いてるんだ。俺は病気か?」

清は軽くデコピンをするとくすっと笑った。

「病気じゃねーよ」

俺もバカらしくなり小さく笑うと食パンに噛み付いた。