月も出ていい感じに暗くなった。
アリア、マリア、沙羅は仕事に行き、皇紀と清は自室で寝ている。
零はまだ帰ってきてないし。
行くなら今だろう。
自室からクッキーの袋を1つ持って部屋を出た。
4階から3階に降りて水希の部屋をノックした。
中から、はいと聞こえたのでドアを開けた。
「来たんだね」
水希は簡易な服に着替え、本を読んでいた。
「土産…クッキー食べるか?」
「うん!食べる♪」
水希はすぐにお茶を出してくれた。
俺は出された茶の前の椅子に腰掛け水希が落ち着くのを待った。
「…で、僕があの病院で表情を変えた理由が知りたいんだよね?」
やっと腰掛けた水希が思いもよらず早く話題を出してきた。
「そうだ」
「う〜…ん」
水希はあははと力なく笑っている。
まだ話すのに抵抗があるように…
「病院のは、お兄ちゃんの発言が説明不足だったからだよ。」
やっぱり。
感は間違ってなかったんだな。
「僕、今日会議で何て言ったか覚えてる?」
「会議で?襲われたことと凜のことと、敵の狙いだろ?」
「そう。その凜のことの中で」
「…この前零が話した内容と一緒だろ?」
「もっと他にあるよね」
「えっと…あ!苗字が一緒だよな?3人とも」
「それだよ」
「へ?」
「だからそれだよ」
水希は何とも言わずただ匂わせるように言う。
「僕のフルネームは霜崎水希、兄は霜崎零そして霜崎凜。何故一緒の苗字だと思う?」
「…まさか」
「…零兄さんが1番上、凜兄様は2番目そして僕。つまり僕達は兄弟なんだよ…」
水希は不安げに俺の顔を覗き込む。
「え…じゃぁ、零は実の弟を殺した?実の兄弟が反逆者…?」
「…そーゆうことだよ」

