「ほら!薫!そっちが逃げてばっかりだと薫の勝ち目ないよ?」

そんなこと分かってるよ…
だから考えてんだよ、皇紀の遠距離戦を破る方法を

「たくっ!遠距離なんて面倒なんだよ」

俺は木々の中に隠れ身をひそめる。

皇紀は狙いを失って銃撃を一度とめる。

一か八か弾丸をはじくか。

「死にませんように…」

俺は思いっきり木の枝を蹴る。

皇紀に向かって一直線に体をむけて。

「嘘?!」

皇紀は一瞬びっくりしたが銃口を俺に向けさせる。

とまらない銃弾の音。
耳のそばを掠める銃弾。
腕に食い込む銃弾。

けれど俺は怯まず皇紀の銃を剣で斬る____。


「はいはいはいストーップ!」

俺はそのまま撃たれた腕を下にして着地した。

「薫!!」

ひりひりと痛む腕を支えた。

「いってぇ…あれ?」

「薫!傷をすぐに見せて!」

「いや…そんな見せるほどじゃ…」

皇紀がすぐさまよってきて俺の腕をつかんだ。

だが傷を見て眉をひそめ首をかしげた。

それもそうだ。痛みなんて今の着地の擦り傷の痛みしかしない。

「大丈夫だ。ただの空想で作られた銃で怪我しないよ。」

「な、なんだ…びっくりした…」

清の言葉を聞いて皇紀はため息している。

「清、これでいいのか?」

「それでいいさ。あとは渚さんの腕の見せ所だ。水希と合流して俺達は帰るぞ!」

「おい、黙って帰っていいのか?!」

「黙って帰らなきゃいけないみたいだぞ。」

清はそういって扉を開き外に出た。

「それ、どうゆうことだよ?」

俺と皇紀は頭に疑問符を浮かばせながら清についていく。