「じゃ、僕は渚さんとこに。清は2人をよろしくね!」

入り口で渚さんが早くしろ!と吠えて、水希は走って店の中に入っていった。

「だ、誰?」

皇紀がまだ苦笑いをしつつ清に質問をする。

「あの人が騎士団の専門武器職人の渚さんだよ。何人ものの弟子を従えてる凄い人さ。」

そういいながら清は店の横の脇道を通る。
俺と皇紀はその後ろを黙って付いていく。

「今から薫達は渚さんの前で戦いあう。そして2人の武器を作るんだ。」

「戦いあう?!」

俺と皇紀は目を合わせ再び清を見る。

「俺が来たのも奇数だったから。渚さん偶数で来ないと怒るからなー。」

清は指で目の前の建物を指した。

「ほら、あれだよ。渚さん専用闘技場。」

目の前には本部の訓練所より小さいけれど立派なドーム型の闘技場があった。

「本格的…」

そういいながら闘技場のドアを開けて入ると、中は土や木、草などが生えていて、本部の訓練場にそっくりだった。

「騎士様。騎士様の武器のイメージをお教えください」

訓練場に入ってすぐに体格のいい男が俺達の目の前に現れた。

「え?これぐらいの長さの…」

そういって俺は手をひろげ剣の長さを知らせようとすると男は首を振った。

「頭の中で。さすれば昔の武器はあなたの手の中に」

そう意味深い言葉を残して男は闘技場を出て行った。

皇紀はなにやら目をつぶってるし清は端であくびをしている。

頭の中?イメージ?思い出すだけで武器が元にもどるのか?

俺の武器は…両刃で長さがさほど長くなく柄のもち心地が硬く手に振動がくるようなものだった。
でもその分しっかりと握れて相手を切りつけるときに楽だった。