本部から出て城下街を歩く。
俺は水希の隣を歩きその前に清と皇紀が歩いた。
城下街には人々が集まり、楽しそうに商品をみたり談笑したり気ままに過ごしていた。
「にぎやかなものだな」
俺がそう独り言をいうと、隣にいた水希が笑う。
「そうだね!平和だと分かっていいことだよ♪」
水希はふんふんっと鼻歌をしながら歩く。
「なあ、水希」
「なーにー?」
「凜について話してたとき何か様子が変だったけどどうかしたのか?」
その瞬間水希は歩くのを止め俯いた。
聞いてはいけないことだったのだろうか?
先を行く清と皇紀は会話をしててこちらに気づかずどんどん歩いていってしまう。
なおも水希は黙ったまま動かなかった。
「水希…?どうかしたのか?清達とはぐれるぞ…」
「薫、…今日僕の部屋に遊びにきて!ね?」
水希は返事を待たずに小走りに俺の横を通って清達に合流する。
「かおりー!何してんのー!はぐれちゃうよー!」
水希は元の笑顔になって俺を迎えた。
水希の行動はよくわからない。
けれどここでは話しにくいから場所を変えてという意味なのだろう。
「分かったよ、今行くよ」
俺は小走りに3人のもとへ急いだ。
そして水希は変わらぬ笑顔だった。
「にしても、薫はシン國の付近でやられたんだって?何かの調査?」
皇紀が今度は水希と俺の間に入ってきたので水希は自然的に清の隣に移動した。
「いいや、俺もよくわかんないんだが…道化のような面をつけた5、6人の人間に手の甲を剣でさされてさ。なんか怪しいこと言ってたけど...そこで意識を失った。」
「道化?ピエロ?」
「まぁそうだな。面を被ってて、口元だけ見えてた。そういや...面それぞれに模様があったな...」
「どんなの?」
「意識が朦朧としててあんまり覚えてないけど...ダイヤ、スペード、クラブ、雫、ハート...だったかな?何しろトランプみたいだった。」

