これだから___俺は両族から嫌われるんだな。

「お世話になりました。」

身の回りの武器や服、物を持って俺は止める神父を無視し、部屋を後にした。

外に出ると懐かしい風がそよいでいた。

シン國はいつも風がそよぐ国だ。
緑豊かで気候も安定してて...

この國が火で真っ赤に染まったのが10年前。

コルディア帝王が交易を申し出たようだが、シン帝王が抵抗したため火を放ったそうだ。


「何で、それだけで火を放つ...」

とにかく本部に戻らないと。

血まみれの服が妙にみっともなかった。


剣も折られて柄の部分しか鞘に収まってない。

完全敗北。

悔しくて悔しくて...

やり場のない自分への怒りがこみ上げてくる。

自然と早歩きになっていた。