そのあと俺はまた寝てしまい気づいたら朝になっていた。

エデン様と別れて俺はリン様と一緒に森の中を歩く。
暗く何処を歩いているのか全くわからず、ただリン様のあとを追う。

「もう森に入っちゃダメだよ。」

「...」

「どうしたの?」

「帰る場所がないです...」

「どうして?」

「家族は全員妖魔に喰われてしまったから」

「...連れて行ってあげるから。だから泣かないで」

そしてたどり着いた場所は教会だった。

「ここの神父に事情を言えば助けてくれる。」

リン様はお礼をいう前に姿を消してしまった。

そのまま俺は教会で1年過ごしコルディア帝国に1人で向かった。

______

「辛い過去を話させてしまい申し訳ありません....」

「大丈夫です。」

「だけど...」

そう言った瞬間エデンがキッっと目つきを変えた。

「薫様は...コルディア帝国が怖くないのですか?憎くないのですか?」

怖い、憎い...そんなもの

「怖いし憎いに決まっている。」

いつばれてしまうか怖いし、シン族を虐殺されたことはいつになっても憎い。

でも、騎士の皆は嫌いじゃない。最初は壁を作ってたりしたけど、そんなことする必要なんかなかった。

「悪いのはコルディア帝国だ。俺はそう思ってるからコルディア族が仲間でも気にしない。だから俺はコルディア族のフリをする」

エデンは真剣に俺を見る。

「俺はただ、俺と同じように妖魔に脅える人を減らしたいだけだ。こんな思い…誰もしなくていいんだ。」

「薫様。あなたはお強い方ですね」

エデンはそう言った。
目は笑っていない。憎しみの色だった。

拳は強く握り締められていた。