「こんなとこに人間が寝てる?」

「いや、怪我してるし、死んでるんじゃね?」

…もしかして俺の事か?

眠気から神経を戻すとまるで道化のような目元部分だけの仮面をした5人の人間がいた。

「あ、生きてたぜ、こいつ。」

面にスペードマークが描かれた人間が俺を指差す。


「誰だ…」

なんだ…こいつら…?
微かに殺意を放っている?

「あ!あんたが薫ってやつ?」

言葉を遮られたが、面にスペードマークが描かれた人間が俺を指差していう。何故俺の名を知っているのだろうか?


「…だったらなんになるんだ?」

スペードマークの人間はにやりと笑う。

ザクッ――――

あれ…?
手が…ざくって…


「あ…うああああああ!」


自分の手の甲に小刀がささっているのを理解してから数秒後に痛みが走った。


「こうするの。そうすればあなたは戦闘から消えるわ」


ハートマークの人間は女のような声だ。


手の甲から小刀を抜きだしその小刀を女に向かって投げるが軽々と避けられてしまい小刀は虚しく地面に転がる。


手からも出血し、腹からの出血もまだ止まっていない。


「剣も折らせてもらうわ。」

女は素早く俺の腰から剣を抜き、足でおった。

痛さで動きが鈍い。
敵にみすみす剣が渡ってしまった…


―――バキンッ

剣は物凄い音を出して砕けた。

「剣、がッ…!!」

「さよなら…次会う時は殺すわ」

女はそれだけ言って街方面に歩き出した。

「俺達の邪魔をするなよ」

雫マークがそう言うと皆は女についていく。

「待て、よ…」

「ん?」

俺は左腿のリボルバーを取り出すと女に向けた。

「てめえら、何者…だよ」

ああ、血が足りなくて頭がふらふらする…

目も霞んできたな…

「俺達は復讐劇の舞台役者とでも言うのかな?くすっ。」

人を馬鹿にしたように笑いやがって…

「復讐…劇だと?じゃぁ、ロキ=ロレッタの協力者は…お前達か!」