水希は少し驚き天井を見上げた。


「そっか、僕2日も意識が…」


「何があったんだ?あの日」


水希はしばらく唸った。


「…よくわからないんだ。数人の人間の気配がしたと思ったら、いきなり周りが暗くなったし、身体が動かなくなったと思ったら…ここだった。」


「人の気配と暗く…?」


「水希さん!大丈夫ですか?!」

そのとき医師が入ってきた。

「身体が動かないみたいなんだ。」


そう医師に伝えると水希の腕をもって関節を曲げたり伸ばしたり調べていた。


「痺れ草か何かを入れられたのでしょう。1日リハビリをすれば動けるようになりますよ。意識が戻ってよかったですね。また何かあったらコールしてください。」

医師はそう告げると病室からでていった。


「よかったな、大事にならなくて」


「うん、大した怪我じゃないのにさっきは心配かけさせてごめんね。」

にっこり笑ったあと水希は首元を触った。

「あれ…?僕のネックレス知らない?首につけていたはずなんだけど…」


そういって水希は再び首を触る。


だがネックレスなどついていない。


「何処かで落としたのかもな」

薫の軽い言葉とは逆に水希は黙った。

「どうかしたのか?」

「兄様…消えてしまった…」

「は?」

「敵は兄様が目的だったんだ!」

理解ができずに薫は口をあけた。