「ねえ。水希」

「ふぇっ?何?」

夜になり、2人は森のなかで休息することになった。
水希はサンドイッチにかぶりつこうとしていた大きな口を小さくして皇紀に返事をした。皇紀は同じくサンドイッチにかぶりついていて、一口を飲み込もうと、もぐもぐと口を動かしていた。


「水希は、零と仲いいよね」





皇紀の目は真剣で水希には何故そのように聞いてくるのか理解できなかった。

「だから、仲いいよね」

皇紀がもう一度聞くと水希は慌てて答えた。

「あ、うん。僕はお兄ちゃんの事、大好きだから。」

「ふ~ん…。だよね。」

そう答えて皇紀はまたサンドウィッチをほおばった。

皇紀がよくわからず水希は頭の上にはてなを浮かばせてばかりだった。

「それがどうかしたの?」

どうしたんだろう…。

水希は手に持っていたサンドウィッチを口元から離し、皇紀の顔を見た。

けれども皇紀は水希を見てはくれなかった。

「なんでもないよ。ただ…仲いいなって思って。ごめんね、水希」


そういって苦笑いをしている。

「皇紀、いきなりどうかしたの?」

「…家のこと思い出してさ。」

皇紀は最後の一口を食べ終えて幼獣用の食料を妖獣たちに食べさせている。

「家?」

「そ。家のこと。」

皇紀はそっけなく答えた。


言いたくないのだろうか?


「…言いたくないこと?」

「まぁ…そうだね」

皇紀は僕に振り向いてにっこり笑った。

「大丈夫。俺は水希も零も大好きだよ!」

皇紀は荷物を持ち妖獣に乗り込んだ。

「さぁ、後半分の道のりだ!早くコルディアにつかなくちゃ!」

サンドウィッチの最後の一口を水希も口に放り込むと妖獣に乗った。












さぁ…。奪い返すよ________