皇紀と水希は今から1週間前に零から帰還命令が出ていた。

どうやらシン帝國で進展があったということしか皇紀も水希も理解できていなかった。

けれど早々と荷物をまとめ、皇紀はふと水希の様子を伺った。

ここは水希の故郷であり、きっと水希は少しの間でもここに戻ってきたことでコルディアに戻るのは寂しいのではないのかと皇紀はそわそわと水希を見たり荷物をバックにつめたりと視線が忙しかった。

「故郷を離れるのは寂しい?」

意を決した皇紀は水希にそう声を掛けた。

水希は特別悲しんでいるようではなく、バックのファスナーを閉めていた。

「うーん。まぁそんな感じかな?1ヶ月だったけど、ここに戻ってこれてよかった。やっぱり、故郷は落ち着くから。」

「そうか。」

自分の荷物もまとめ終わり、ドアに向かう。
その後も水希はとことこと後ろを歩く。

「さ、行こう。早くしないと、俺たちだけ会議に遅刻しちゃう」

「うん」

支部のドアをあけ、目の前の幼獣へと乗り込み妖獣を走らせる。





その後ろ姿を見て、ローブをきた2人の人間は笑みを浮かべた。




そのことは、皇紀も、水希も、そのときは知らなかった____。