…なんとか命はとどめ、朝を迎えた。
近くの村では馬を小屋から出して走らせたり、牛に餌を上げたりとしていた。
まず行くべきは神宮だろう。
神宮とは何処にあるのだろうか。
地図を開き神宮の場所を調べるが、小さな神宮がいくつもある。
どこが凛の産まれた神宮なのだろうか?
片っ端に探せと?そんな効率の悪い調べ方しかないのか?
聞き込みはやめたほうがいいな。俺の場合すぐに他國とばれるだろう。
ならば、一つ一つ、潰して行くしかない。
この村にある神宮へと行くと、静まり返り人の気配はなかった。
夫婦が祈る祈祷殿へと向かうと、若い男女が祈祷殿から出てくるところだった。
2人は幸せそうに微笑み、女の人はお腹をさすりながら出てくる。
子供を授かったようだ。
2人は俺に気づき、近寄ってくる。
「君も祈祷に来たのかい?」
「あ、いえ…祈祷ではなく、人探しをしていて。」
「誰を探しているの?」
「古都薫という女の子の家を探しています。俺の幼馴染なんですが、急にいなくなってしまって…」
夫婦は知ってる?とお互い尋ね、互いに知らないと答えた後に俺にごめんねと謝った。
「力になれなくてごめんなさい。幼馴染に会えるといいわね。」
そう言って夫婦は祈祷殿を去って行く。
ここはハズレか。
…薫

