「まったく…!せめて扉を閉めろよ!」

「なーに、真っ赤になって怒ってるのよ」

目の前にストンとマリアが座る。

「お前の姉さんの話!」

「姉さんがどうかしたの?」

「それ…は」

「あー零ね。あんたまさか覗き見してたわけ?」

俺は思わず吹き出してしまう。

「するかぁ!扉があいてて…その…」

あぁ…恥ずかしい!

「まぁまぁ。久しぶりにゆっくり会えた2人なんだから少しぐらいはめをはずさせてあげなさいよ。」

「そうかもしれないが、さすがに扉は閉めろよ…」

「清はうぶね。」

「うぶとかの問題じゃないだろ!そういえば…あの2人っていつから付き合ってるんだっけ?」

マリアはんーっと言いながら指を額に指した。

「もう2年近いのかしら?忘れてしまったけれど、あの2人は長いわよ。普段は
、司令官と副司令官として話をするからついついあの2人が付き合ってるのを忘れてしまうのよねー。」

「結構長いなー。…そういえば、マリアは彼氏いないのか?」

「いないわよ。清が私の彼氏になる?」

マリアはくすくす笑いつづけた。

「冗談よ…私にも好きな人ぐらいいるのよ。でもね、もう叶わないの。あなたと一緒で…ね」

マリアは寂しく笑うと席から立ち上がり食堂を後にする。

「マリア…!」


俺と同じ…ね。
道化ということか。


…薫が敵と判明したかぎり、それに従わないといけない。
けれど、どうしても薫が敵とは思えない。
全てが嘘ならいいのに…。

薫は…何故道化となった…?


道化…凛…ロキ=ロレッタ…

バルハラ研究所…

会議で報告しなかったのは、嫌な予感がしたからだ…

なんとも言えない嫌な予感。

…もっとシンについて調べよう。

きっと鍵が隠されている…