俺、はずれだったかもしれないな。
そう思い始めたときに一つのデータに目がいった。
極秘任務とされていて詳細は書かれてなく、なにやら王家勅命の任務のようだった。
そのデータのあとしばらくしてシーイング兄弟は騎士となったようでそこで記録は終わっていた。
この極秘任務は...いったい...
「すいません。この極秘任務って見れますか?」
制服の人間に声を掛けると困ったように言った。
「極秘なので、お見せすることが出来ません。」
「お願いします。もしかしたら、ここにヒントがあるのかもしれないのです。」
「ですが、勅命の任務なので、私の独断でお見せすることが出来ないのです。」
「ヒントがあるかもしれないのに…出直すしかないか。」
「もうお帰りになるの?」
コツコツっとヒールの高らかな音が近づいてきて、俺の後ろで止まった。
制服の人間は俺の後ろを見て顔色を変えて崩れるように地面に頭を下げる。
「始めて見る顔ね。新人かしら?」
振り向くと、薫と同じくらいの年の女の子がこちらを見上げていた。
隣には金髪の髪を束ねた女がぴしっと少女の横で起立をしている。
とっさに位の高い方だと判断し、膝をついた。
「ミラの騎士がきていると聞いて来てみれば、知らぬ顔ね。で、貴方様はどなた?」
「私は、騎士団の久遠清と申します。」
「久遠清様…なぜ清様がこのようなところにいるのですか?」
「道化について何か手がかりがないか調べておりました。」
「何かわかったの?」
「…いえ。まだ何も」
「そうなの。なら、少しお話致しましょう。」
少女は俺に背を向けて、記録室の廊下を出て行く。
俺はその後を追うと、少女は廊下を迷うことなく進んで行く。
…どれぐらい歩いただろうか?かなり奥まで歩いた。
やっと少女は立ち止まり、部屋へと入っていく。
俺も一息置いて入室すると、どうやらこの少女の部屋らしく、少女は椅子に座り書類を整理整頓して机のスペースをあける。
「清様、どうぞこちらにおかけになって下さい。」
少女に言われるままに椅子に座ると何処からともなく現れた側使いの女の人が紅茶を机において扉から出て行く。
「さて。私はコルディア帝國第二王女フロイラと申します。お初にお目にかかります、清様」
「王女…様?」
「畏まらなくて宜しくてよ。私は王座につく人物ではないのですから。私のことは全く気にしないで。」
王女は、紅茶にミルクを入れてゆっくりとかき混ぜた。
「清様は先ほど何を調べていらっしゃったのかしら?何やら交渉中のようでしたが。」
「…道化となったスタン=シーイングと兄のキトス=シーイングの極秘任務の内容の閲覧を交渉しておりました。」
「極秘任務…あのことね。」
王女は少し考える仕草をしたと思いきやすぐに悲しそう答えた。
「あの任務は…酷いものでした。関係者は揃って口を閉じます。」
「もしかしたらそこに道化のヒントがあるのかもしれません。お聞かせ願えませんか?」
「…」
俺の目をじっと見て姫様は深いため息を漏らした。
「あれは…半人半妖の研究所を襲撃した任務です。シーイング兄弟は王の直属の命により、研究所を襲撃しました。」
「半妖…?」
「半分だけ妖魔の血肉を体に取り入れて妖魔に対抗する力を得る。そんな研究が行われていたのです。」
わけのわからないことを言われているようで、俺は何も答えることができなくなった。現実味が感じられなかった。
「その実験対象者は、エデンとリンでしたの。」
そう思い始めたときに一つのデータに目がいった。
極秘任務とされていて詳細は書かれてなく、なにやら王家勅命の任務のようだった。
そのデータのあとしばらくしてシーイング兄弟は騎士となったようでそこで記録は終わっていた。
この極秘任務は...いったい...
「すいません。この極秘任務って見れますか?」
制服の人間に声を掛けると困ったように言った。
「極秘なので、お見せすることが出来ません。」
「お願いします。もしかしたら、ここにヒントがあるのかもしれないのです。」
「ですが、勅命の任務なので、私の独断でお見せすることが出来ないのです。」
「ヒントがあるかもしれないのに…出直すしかないか。」
「もうお帰りになるの?」
コツコツっとヒールの高らかな音が近づいてきて、俺の後ろで止まった。
制服の人間は俺の後ろを見て顔色を変えて崩れるように地面に頭を下げる。
「始めて見る顔ね。新人かしら?」
振り向くと、薫と同じくらいの年の女の子がこちらを見上げていた。
隣には金髪の髪を束ねた女がぴしっと少女の横で起立をしている。
とっさに位の高い方だと判断し、膝をついた。
「ミラの騎士がきていると聞いて来てみれば、知らぬ顔ね。で、貴方様はどなた?」
「私は、騎士団の久遠清と申します。」
「久遠清様…なぜ清様がこのようなところにいるのですか?」
「道化について何か手がかりがないか調べておりました。」
「何かわかったの?」
「…いえ。まだ何も」
「そうなの。なら、少しお話致しましょう。」
少女は俺に背を向けて、記録室の廊下を出て行く。
俺はその後を追うと、少女は廊下を迷うことなく進んで行く。
…どれぐらい歩いただろうか?かなり奥まで歩いた。
やっと少女は立ち止まり、部屋へと入っていく。
俺も一息置いて入室すると、どうやらこの少女の部屋らしく、少女は椅子に座り書類を整理整頓して机のスペースをあける。
「清様、どうぞこちらにおかけになって下さい。」
少女に言われるままに椅子に座ると何処からともなく現れた側使いの女の人が紅茶を机において扉から出て行く。
「さて。私はコルディア帝國第二王女フロイラと申します。お初にお目にかかります、清様」
「王女…様?」
「畏まらなくて宜しくてよ。私は王座につく人物ではないのですから。私のことは全く気にしないで。」
王女は、紅茶にミルクを入れてゆっくりとかき混ぜた。
「清様は先ほど何を調べていらっしゃったのかしら?何やら交渉中のようでしたが。」
「…道化となったスタン=シーイングと兄のキトス=シーイングの極秘任務の内容の閲覧を交渉しておりました。」
「極秘任務…あのことね。」
王女は少し考える仕草をしたと思いきやすぐに悲しそう答えた。
「あの任務は…酷いものでした。関係者は揃って口を閉じます。」
「もしかしたらそこに道化のヒントがあるのかもしれません。お聞かせ願えませんか?」
「…」
俺の目をじっと見て姫様は深いため息を漏らした。
「あれは…半人半妖の研究所を襲撃した任務です。シーイング兄弟は王の直属の命により、研究所を襲撃しました。」
「半妖…?」
「半分だけ妖魔の血肉を体に取り入れて妖魔に対抗する力を得る。そんな研究が行われていたのです。」
わけのわからないことを言われているようで、俺は何も答えることができなくなった。現実味が感じられなかった。
「その実験対象者は、エデンとリンでしたの。」

