「き、よ…」

震える声で皇紀は清に呼びかける。

「…ここは、俺に任せて。城壁の向こうに薫がいた!水希も零のとこに早く!」

「皇紀?!」

「こいつ…むかつくんだよね。何が、あいつは俺たちの仲間だ…ふざけんな…薫は…薫は俺たちの仲間だ!俺が、ぶっ潰す!」


「諦め悪いねー。ま。俺はそんな威勢のいい奴嫌いじゃねーよ」

楽しそうに笑っているスペード。

「早く行けよ!!!」

そう怒鳴る皇紀の言葉に清は駆け出した。

遅れて僕も走り出すが、振り返ると、皇紀は銃器をぶらんと垂らしたまま睨み続けていた。


無事でね…

そう一言残して僕は本部に向かって走る。










「お前も騙されてるやつか?」

「何を訳のわからないことを言っているの?」

スペードは銃器をくるくると指で回す。
グリップを掴みカチャンと音をたてて、皇紀の頭に構えた。

「答えな。貴様は黒か白か」

「はぁ?一体なんなんだよ!」

「死を求めるのか。それとも生を求めるか」


スペードは口角を上げて言った。