「出ろ!」

乱暴に立たされ、引きずられるように歩かされる。

もう朝が来たのか?
もうすぐ処刑ということに実感がわかず、いつもより俺は冷静だった。

そして目が見えないため、いろんな音が耳に入る。

鳥のさえずり。
鎧の音。
話し声。

土を踏みしめる音。


背中を押され、倒れこむようにたて膝になる。

頭を手で押さえつけられる。


「古都薫、死ぬ前に何か言うことはないか。」

王妃のあの高い声が響く。

「俺は騎士です。」

それだけ言うと、首にひんやりとしたものがあたり、首から鎖骨や体に液体が流れていく。










「斬首せよ!」