「古都薫殿。今すぐ、城内に同行願う。」

外に出ると、待ち構えていたかのように兵士が俺の前に立ちふさがる。

「…わかりました。」

数人の兵士は俺の両側に立ち、話しかけてきた兵士は俺の前を歩き、道案内をするように歩いていく。


もちろん昼間の街中なため、俺のことを奇怪な目で見る。

「うわ、騎士だ。気持ち悪いな。あいつ何したんだ?」
「…あんまり見てはいけません。ほら行きますよ」
「こっえー!あいつ女なのに目つきひでー!騎士はやっぱり人間じゃねーな!」

周りでは好き勝手に俺の姿を見て文句を言う。

(言いたいやつには言わせとけ!かおちゃんはかおちゃんだもん。)

リオ。俺は俺だよな。俺も人間だよな。

「なぁ。兵士がそんなに怯えていたら、國民に示しつかねーと思うけど。大体俺は何もしねーよ」

そう隣をびくびくしながら歩いている兵士に言うと、ぴくっと体が跳ねたが、何事がなかったように兵士は歩き続ける。

はいはい。俺と関わりたくねーんだな。


俺はその後は黙ったまま兵士の後に続いた。