「あれは違うの?」


少年は1匹の妖魔に問い掛けた。


「ワカラヌ。ソノ前ニ降リロ。今スグ降リナケレバ噛ミ殺ス。」


妖魔は嫌そうに唸る。
少年はにこっと笑い、わしゃわしゃと妖魔の毛を撫でた。


「〜…」

妖魔は諦めて少年をまだ背に乗せておくことにした。


妖魔の背には妖魔にとって大切な人しか乗せないたくない。
こいつは大切な人を助けるための大事な人物。

少しぐらい我慢しようと妖魔は思った。



「ねえ、ラグ。ミラに行こう。」




少年はそう妖魔を呼んだ。


少年の考えはよくわからないが、それがあの人のためだというなら、そのために妖魔は走る。







1秒でも早くミラに少年を送り届けるために―――