「オイラは、実は悪い魔女に魔法を掛けられてノミにさせられた人間の王子様だ」
「うんうん、それで」
「それでだ。サクラはその魔法をといてくれるお姫様ってわけだ」
「どうやってとくんだワン?」
「そりゃー、あれだ。魔法をとくのは古今東西キッスと決まっている!」
「キ、キッスゥーー!!」
「こら、マイケル! あんまり大きな声で吠えたらダメだぞ!」
マイケルが叫ぶもんだから、リビングの窓からユータが顔を覗かしてマイケルを叱りつけている。
まあ、確かにすぐ側にいるオイラにとっても声の大きさだけで振り落とされそうになったくらいだからな。
ユータに怒られて、シュンっとなったマイケルだがすぐにそんなことは忘れて再び騒ぎ出す。
「そんなのずるいワン! ボクチンもサクランとキッスしたいワン!」
「そんなこと言われてもな。お前は、単なる犬なわけだし」
「そんなことないワン! ボクチンだって、実は悪い、えーっと……悪い……。とにかく悪い何かに犬にされただけだワン!」
こんなにワンワン言うヤツは犬以外の何者でもないだろう。
「うんうん、それで」
「それでだ。サクラはその魔法をといてくれるお姫様ってわけだ」
「どうやってとくんだワン?」
「そりゃー、あれだ。魔法をとくのは古今東西キッスと決まっている!」
「キ、キッスゥーー!!」
「こら、マイケル! あんまり大きな声で吠えたらダメだぞ!」
マイケルが叫ぶもんだから、リビングの窓からユータが顔を覗かしてマイケルを叱りつけている。
まあ、確かにすぐ側にいるオイラにとっても声の大きさだけで振り落とされそうになったくらいだからな。
ユータに怒られて、シュンっとなったマイケルだがすぐにそんなことは忘れて再び騒ぎ出す。
「そんなのずるいワン! ボクチンもサクランとキッスしたいワン!」
「そんなこと言われてもな。お前は、単なる犬なわけだし」
「そんなことないワン! ボクチンだって、実は悪い、えーっと……悪い……。とにかく悪い何かに犬にされただけだワン!」
こんなにワンワン言うヤツは犬以外の何者でもないだろう。