「はい、もう一回。今度は大きい声出さないからさ」
「うん」
奏大君がさっきと同じように、線香花火に火をつけた。
・・・・・・パチッパチパチパチ
しばらくすると、火花が舞い始めた。
「みずたまりさん、水たまりの中覗いてみて」
「え?」
私は線香花火を見つめていた視線を、水たまりの中に落とした。
「ほら、火花が水の中に映って、大玉の花火みたいに見える」
「・・・・・・本当だ」
「花火大会大成功?なんつって」
「ハハ!何それ・・・・・・」
笑って顔を上げた時だ。
ジュッ・・・・・・
線香花火がまた、水たまりの中に落ちた。
だけど、今度は切ない声なんかじゃない。
「うん」
奏大君がさっきと同じように、線香花火に火をつけた。
・・・・・・パチッパチパチパチ
しばらくすると、火花が舞い始めた。
「みずたまりさん、水たまりの中覗いてみて」
「え?」
私は線香花火を見つめていた視線を、水たまりの中に落とした。
「ほら、火花が水の中に映って、大玉の花火みたいに見える」
「・・・・・・本当だ」
「花火大会大成功?なんつって」
「ハハ!何それ・・・・・・」
笑って顔を上げた時だ。
ジュッ・・・・・・
線香花火がまた、水たまりの中に落ちた。
だけど、今度は切ない声なんかじゃない。

