「遊ぼーっさ♪」


運転手はなおも誘い続けてくる。


「うちは別にいいけど…どうする?」


真秋があたしの意見を求めてきた。


彼女がこう言うときはだいたい遊ぶ気がある時。


「あたしはどっちでもいいよ」


あたしはいつもこう答えていた。


考えるのがめんどくさいとか


真秋が怖いから

合わせてるんじゃなくて


ほんとに「どっち」でもよかったんだ。


優柔不断なあたしとしては


真秋が決めてくれた事に逆らう理由もない。



今日1日の遊び相手くらい


だれでもよかったんだ。