「…ユイはお前が好き何だろ……??だったら俺は邪魔しないよ。」
沖永はニコッと笑った。
「…俺は沖永に幸せになってほしい……でも……沖永がユイを殴るのは見ていられない……」
俺は唇を噛み締めながら言った。
「…ユイが欲しい…だけどユイが可哀相になるから…いらない…」
沖永は広い広いキッチンに行った。
ちょっとしたらコーヒーのいい匂いがした。
「…はい。エスプレッソ。」
沖永は俺の前にエスプレッソを置いた。
俺はそれを一口飲んだ。
「…じゃあ俺は駄菓子屋帰る。」
そう言い俺は立ち上がった。
「お前ユイに辛い思いさせてんの、わかんねーの??」
「………は………??」
俺は目の前の光景がわからなかった。
沖永が…
俺をナイフで刺すだなんて予想していなかった…
「…ユイは俺がもらう。岬みたいにお前にはやらない。」
「…お……きな……」
バタンッ!!!
沖永は部屋から出て行った。

