ジリリリリ・・・! う?ふぁ! ジリリリリ・・・! ―――うるせぇな、 起きますって 重いまぶたを しばらくパチパチしてゆっくり起き上がった。 なぜかカーテンは開けてある。窓から入る朝日がまぶしい。 「母さんか・・・。」 一周、ぐるっと部屋を見渡した。 殺風景なこの部屋で ひときわ目に入ってくるのは、壁に掛けてある真新しい制服。 今日から 俺も高校生だ。