「じゃぁ。明日。」 ジュースを飲み終えると稔君と 手つないで人ごみに消えていった 香達。 ポツンと置いてきぼり。 「俺らも行こうか?」 衛が手を差し出す。 わたしはその手をしっかりと握った。 香達みたいにまだ大胆にもなれなくて。 お泊まりってことはそういうことだよね。 ってことも分かってる。 衛にだったら。 衛とだったら。 って考えてはいるよ。 でも、まだ勇気も心の準備も追いつかないよ。