「お詫びに食事でもして
いってちょうだい。 咲良の
父親にも紹介したいし。」

 「そんな、そこまでしては
ご迷惑ですから。」

 「迷惑なんて、ぜひ食べていって。
っていっても午後の診察終わってから
だからたいしたもの用意できないけど。」

 「じゃぁお言葉に甘えさせていただきます。」

 「夕飯まで病院の裏の自宅でまってって
ちょうだいね。」

 「はい。」




 初夏なのに蒸し暑く。
セミの声がうるさいほど聞こえてくる。



この日俺は、標的に近付いた。


あいつを苦しめるために・・・。