海の中は、とても気持ちよくて わたしは衛が膨らましてくれた 浮輪でぷかりぷかり海に浮いている。 衛はそんなわたしを沖の方へ沖の方へ と連れて行く。 砂浜が遠くに見える。 遊泳エリアギリギリのところまで 来ちゃった。 ぷかんぷかんと海に浮かぶロープで 繋がってるオレンジ色の浮。 きっとこれから先はいっちゃダメなんだよね。 もう、足だって届かない。 広い海。 そばにいるのは衛だけ。