「ここなんです。病院なんか 言っちゃったけど小さすぎて びっくりしたでしょう? 笑わないでくださいね。」 「そんな。笑うなんて。 立派なもんだよ。俺の家なんて ・・・。」 「さぁ入って下さい。 手当てしましょう。」 病院の扉を開けて中に 案内する。 「咲良、病院の方に顔出すなんて 珍しいわね。 あらその方は?」 ママが受付から顔を出す。 午後からの診療前。 静まり返った待合。