「長谷川テメー!!!!!」 口角から流れる血を拳で拭うと その拳を振るい上げたまま 今にも衛に殴りかかろうと突進 してくる。 「先生こっちです。」 大きい声が響く。 「ヤバいって。」 「行くぞ。」 わたしに絡んできた男子生徒達が 慌ててバラバラに散っていく。 体の力がぬけてペタリと廊下に 座り込む。 「咲良・・・」 上の方から、優しい声が聞こえてくる。