わたしは、ママの連れ子。


ママは看護婦をしながら
シングルマザーでわたしを
育ててくれた。



そんなママが結婚を決めた相手は
同じ病院に勤めていたお医者様。



わたしが中学1年の春だった。





結婚を期にわたしはこの町に
越してきた。


この町のゆっくりと流れる
時間が大好き。




わたしはまだ知らなかった。




恋をする事。

愛する事。



そして恋が
楽しいだけのものではないってことを。