LOVE♥ハンター  ~愛すれば愛するほど

保健室のベット。


先輩達に連れられて
恐る恐る覗いてみる。



そこには、朝衛が、
思いっきり切り捨てた先輩
が眠っていた。




 「佳奈ね。佳奈ってこの子
のことね。 長谷川君に本気
だったの。 彼が、けっこう
遊んでるのは有名だったしわたし達は
辞めとくように言ったわ。
でもこの子諦められなくて告白して
砕けてくるって笑って言ってた。
だから、長谷川君に今日一緒に帰ろって
言われた時は舞い上がっちゃってね。
でも、佳奈があまりにうれしそう
だったから応援することにしたの・・・。」



泣きあかしたんだろうな。

佳奈・・・先輩の瞼が
      腫れていた。




この人と衛・・・。


 「一晩付き合ってやっただけだよ。」


衛のさっきの言葉が頭の中で何度も何度も
繰り返される。




いくらわたしでも、一晩付き合ってやったって
言葉の意味ぐらいわかる。



そこまでお子様じゃない。


わたしは、目の前で眠る先輩を
見てるだけで、何ともいえない感情が溢れてくる。