彼が、痛めた方の手をかばう。


 「わたしの家病院なんです。
今の時間パパは往診だと思うけど
ママが手当てできるはずです。」

 「このくらい大丈夫だよ。
気にしないで。」

 「怪我をなめてかかったら
いけません。 ママ看護婦なんで
ちゃんと手当てしてもらいましょう。」



 わたしは、断る彼を説得して
家に向かった。




病院っていっても小さな小さな
町のお医者さん。




パパとママが結婚することを
期にこの町に越してきた。