目の前に広がる海。


あの日と変わらない景色に
ホッとする。


海辺はあの日と違って
肌寒い。


海辺にも誰もいない。


静かな海辺に座り込んで
ボーっと海を眺めてた。




 「咲良ー。」

遠くでわたしを呼ぶ声が
聞こえた気がした。


でも、その声はだんだんと
大きくなって、

その声は、わたしが今一番に
聞きたい声だった。