一度は振り返ったのにまた ふたりで、寄り添いながらの お勉強。 「お茶冷めないうちにどうぞ!!」 わたしは嫌味を言って部屋を出る。 「あぁムカつく!!」 わたしは、小さく叫んだ。 つまらない。つまらない つまらない。 ひとりで部屋で過ごす時間は、 長く感じられて、それでもって 衛達ふたりの姿がチラチラと 頭をかすめる。 はぁー。 わたし、こんなに心狭かったっけ。 自分で自分が嫌いになりそう。