屋上から見える青い空。
最高~。
なんて背伸びしてみる。
香は相変わらず仁王立ち。
腕なんか組んじゃってるし。
「先輩どういうことですか?」
来た―!!!
逃げらしちゃいたいよ。
「どういうことて?」
「とぼけないでください。咲良
のことです。」
「咲良のことって、見たら
わかると思うけど。
よりもどしたんだよ。」
「だから、どうしてそうなったん
ですか?」
「咲良は何て?」
「長くなるって教えてくれなくて。」
「香ちゃん、それは照れだよ。
俺と咲良は、あっちの方も愛想が
よかったの。だからよりが戻ったって
訳。 あっちって分かる?」
香がみるみる赤くなる。
「エロ衛!!」
「でも、香ちゃん納得したみたいよ。」
衛が香を指さす。
香はひとりふらふら階段を下りていく。
「えーーーっ。あんなんで納得するの?
どうして???」
「香ちゃんには分かるんじゃない?
その気持ち?」
衛がニッと笑う。
「いい加減なこと言って香を
刺激しないで!!」
「嘘はついてないよ。
今から試してみる?」
「バカ!! スケベ!!」
屋上にわたしの声が響き渡った。



