わたしの口から出た、

 「長谷川真奈美」

って言葉にパパは驚きを隠せ
なかった。



 「どうして、その名前を
どこで聞いたんだ!!」

パパは興奮してわたしの腕を
思いっきり掴んだ。



 「衛が・・・。」


 「衛って以前咲良を助けてくれた?」


 「そう。」


 「たしか彼も長谷川って名字じゃ。」


 「そうだよ。 長谷川衛。」


パパの動揺ぶりは半端じゃなかった。