「おかえり~。」

咲良の元気な声で出迎えられる。


 「ただいま。」

今日からここが俺の家。


手を伸ばしても手に入れる事
なんてムリと思ってた。


暖かい灯りが消える事のない
家。


笑い声が絶えない家族。



そして、最愛の咲良。


この幸せが怖いぐらいだった。