LOVE♥ハンター  ~愛すれば愛するほど


 「母は、体が弱いながらも
一生懸命働いて僕を育ててく
れました。
僕も、母に内緒でホストクラブ
で働いたりもしました。
そんな、生活を送っていた俺達
でしたが、それなりに幸せでした。

でも、母は脳梗塞であっけなく
俺を残して逝ってしまいました。

これも全部、俺らを捨てたあなたの
せいって思いこむようになりま
した。

母親の骨を納骨して帰る時
でした。
いつも母が離さず持っていた
写真の男が、家族連れで楽しそうに
歩いていたんです。
神様に感謝しました。

いくら年月が過ぎても見違う
わけがないそのほくろ。
俺は確信しました。」


俺は、溢れ出す涙を止める
ことが出来なかった。

咲良の母親はそんな俺を
ずっと抱きしめてくれていた。