LOVE♥ハンター  ~愛すれば愛するほど


 「衛君。すまない。」

あいつが、いや俺の父親が
いきなり俺の目の前で
土下座した。


 「ちょっちょっと待ってくれよ。」


 「知らなかった事とはいえ、
君にも真奈美にも苦労をかけた。」


 「やっぱり、俺の事・・・。」

 
 「知ってたら、こんなことには
なっていなかったよ。 それは
きっと真奈美も一緒だと思うよ。
この手紙を書いて、俺の前から
姿を消した時には、真奈美自身も
気付いてなかったとおもうよ。」


 「そんな・・・。」

俺は頭を抱えた。


 「俺がもっとしっかり真奈美
を探していたら。」


 「探してくれたんですか? 母を。」


 「探したさ。 結婚しようと決めた
相手だよ。そんなに簡単に諦められる
もんか。」


 「でも、あなたはすぐ母を忘れた。」


 「何を言うんだい。」


 「すぐに結婚してるじゃないですか?」

 
 「結婚?」


 「だってそうでしょう。 あなたには
素敵な奥さんがいるじゃないですか?
それに咲良だって。」