「先輩ってその彼女とか
いないんですか?」



勉強の合間
気になっていた事をおふざけ
モードで聞いてみる。




 「先輩っていうのはちょっと・・・。」


 「だって先輩なんですもん。」


 「長谷川って名字で呼ばれるのも
あまり好きじゃないし思い切って
衛って呼び捨てなんかどう?」




 衛・・・。

呼び捨てしてるところを
想像したら、顔が火照ってきた。



 「ムリです。
絶対ムリです。」


 「そう?俺は咲良って呼び捨て
してみたいけどな。」


 「咲良でいいですよ。///」


 「ありがとう。 ちなみに
咲良、俺現在彼女なし。 ずっと
彼女募集中!!」


 「先輩。 その言い方おかしぃ。」


 「そうかな。」


 「おかしいですよ。」


 「咲良笑いすぎ。この~。」



彼がペンシルでわたしの頭を
叩いた。


わたしは舌を出しおどけて見せる。