「ま・・も・・る。」 震える小さな声が俺の耳に届いた。 咲良を見ると 咲良の声を聞くと 俺は胸が締め付けられる。 復讐心までもどうでもよく なってしまう。 だけどけして愛しては いけない。 あいつの娘を・・・。 俺の父親の娘を。 俺たちは異母兄弟なのだから・・・。 そう、咲良は俺の妹。