太陽がジリジリと温度を上げていく。 門の前にただただ立っているだけ なのに汗が溢れ出す。 もうすぐ、チャイムがなる。 小走りで急ぐ学生達。 そんな学生たちの後ろの方に 見え隠れする衛の姿。 でも、確実に衛を視界で捕えた 時、不安が現実になった。 衛はひとりじゃなかった。 スーッとわたしの横を通り過ぎていく。 横にいる女子生徒が横目で わたしを眺めていく。 そして、クスッて笑ってみせた。