呆然と口をあけてアホ面全開のあたしをよそに、スタスタ廊下の先を歩いていく


しばらく動けなかった










「余計なお世話よおおおおおおおお!!!!」



ムムムムカつく!!

ちょっとでもときめいたあたしがバカだったわ!!

あの整った顔に騙されちゃいけない!!!



だんだん小さくなっていく会長の背中を睨むあたし


それはもう尻尾を立てた猫のように



すると、ふと会長が振り向いて



「うるさい女も嫌われるよー♪」


ドS丸出しの顔で叫ぶ



黙ってればかっこいいのに!!



ホント腹立つ!!!!



「2回死ねえええええええええええええ!!」




―――――――キーンコーンカーンコーン・・・


見えなくなった会長に向かってもう1度叫ぶあたしをよそに、今日最後のチャイムが校舎に鳴り響いた―――――