それから毎年君は来てくれた。



そして15歳の夏のある日の夕暮れ。


「慎ちゃん!ここきれいじゃない!?」



「すげぇ、こんなの見れるとこあったんだ…」



「やっぱりあたしの言った通りだよ!」


君が指を差していてのは、



真っ赤な夕日。