紗希は体を起こし、恐る恐る、ふり返った。 「ひぃ…」 10メートルほど離れたところ、公園の出入り口にさっきの女の子がたたずんでいた。 『…エリーぃ、みーつけた』 ケラケラケラと、不気味な笑い声が響く。 「え、エリーなんて、ここにないじゃない…!」 「ま、まさか…」 香奈枝が叫ぶとほぼ同時に、先生が声をはり上げた。 「わ、わたしを…探してたの…!?」